正確には「絶をすると広義で変装が解けてしまう」という誤解です。これがとても多くてですね、まるで定説のようになってます。
結論から言うと変装しながらでも絶は出来ます。
まず、絶とは何かをおさらいしましょう。
オーラを体外に出さず、体内に留める状態
これです。無知の不知さんの絶修行のところでも説明がありましたね。オーラが全く無い状態というわけではないんです。
ここまでは多くの方が理解してると思いますが、「体内」の”体”の定義で誤解が生じているように思えます。
このあたりを踏まえて客観的な視点での絶と、主観的な視点での絶を見てみましょう。
【客観的視点における絶】
ヒソカ自身の主観で絶をすると、ゴムに変えた部分は消えてしまいます。ゴムで手をかたどると絶では無くなります。
ですが変装後、そして客観的にはどうでしょうか?
たとえばヒソカがドキテクか何かでベレレインテに変装しているとしましょう。あの子ども王子のとこのデカい念能力者です。
他人にとってベレレインテは五体満足の状態です。
五体の外部にオーラが出ていないなら「絶」状態として認められます。
もちろん、中身であるヒソカ自身からすれば足をゴムで作っている状態です。しかし、他人からすれば足の外側にさえオーラが出ていなければ、絶を維持しているように見えます。
絶じゃないのに絶をしているという現象が発生します。
なんかややこしいですが、これは矛盾でもなんでもありません。
例えとしてベレレインテに変装した状態を挙げましたが、これは義手や義足でも成り立ちます。
【広義での義足における絶】
ハンター世界において義足は健康な体の一部としてカウントされます。
もう何年前のことか分かりませんが、ヨークシン編でギャラリーフェイクで製造した旅団の偽死体を思い出してください。マフィアは医者を使ってもあれを偽物だと看破できませんでしたね? つまり、本物に限りなく近い義足を作れる世界なんです。
具体的に言うとですね、ちょっと思考実験みたいな感じになりますが・・・
「ギャラリーフェイクで偽ヒソカを作る。ヒソカ本人の足を切って捨てる。偽ヒソカの足を同じ位置で切る。ヒソカ(本体)と偽ヒソカ(足)をマチがお裁縫して合体させる」
これがどういう状態かというですね、
「ヒソカは結合部に甚大な損傷を負っているが、五体満足の状態である」
となるんです。
まぁギャラリーフェイク自体は1日で消えるってルールがあるんですがそれでもね、少なくとも1日の間は五体満足の状態として認められるんですよ。
よって、義足における絶は成立します。
結論:変装だろうが義肢だろうが、体外にオーラが出ていないのなら絶は成立する。
そうじゃないと大天使の息吹ってあったじゃないですか? グリードアイランドのレアカード。「大天使の息吹で治ったゴンの絶はどういう扱いになるの?」と、なってしまうんですよ。あれってハンター世界においても自己治癒能力の限界を超えてますからね。
長くなりましたが「ヒソカの変装と絶は関係ないんです」というだけのお話です。そういうことでよろしくおねがいします。