アルケノルというのはコイツです。
最近、僕は「ヒストリエは旧約聖書」という考えに取り憑かれておりまして、それを前提に読み返すと4巻のレスボス島生物研究所がノアの箱舟にしか見えないのです。
あそこ、骨と標本まみれだったじゃないですか?
古代において生命とはあれですよ。ピラミッドのファラオのお墓を見てもそうですが、後世に復活するからあんな感じでいいんです。ミイラを棺に、臓器は専用の箱に入れておけばOKなんです。
現代科学では骨から遺伝子分析も可能だなんて話、あるじゃないですか? だから、海に飲まれることなく地上に標本か骨を残すこと、その行為が未来への箱舟なんですよ。
「いや、それ以前にノアの箱舟は聖書でもクルアーンでも遥かトルコの東に漂着してんじゃん」そうなんですよねぇ・・・。
でもね、僕はこの考えに取り憑りつかれているんですよ。
だから考えました。
そもそもですね、『ノアの箱舟』ってなんですか?
おそらく津波対策ですよね。この石碑より低いところに家を建てるべからず。山の頂上におっきな船を作ったわけです。
ヒストリエの時代から100年前、紀元前五世紀にマリアン津波という大災害がギリシアを襲いました。ヘロドトスにおいては、ポセイドン神の怒りとしてのポティダイアの津波とあります。
この津波の原因は、ポセイドン神でなければきっと地震でしょう。震源は東にあるエーゲ海。
ならば北東のレスボス島も津波被害に遭ったはずです。
アルケノルは時の波が見える超能力者です。
きっと未来の津波が見えたのでしょう。
津波の被害を避けるためにレスボス島の東側に位置するミティレネの町の丘の上に研究所を建てたわけです。
そしてこのミティレネの町なんですが、津波の一年前であるBC427に反乱を起こしてるんですよ。アテナイの支配を退けてレスボス島を統一するぞぉーって。まぁ、負けちゃったんですけどね。引責という形で代表者1000人ぐらいぶっ殺されたそうです。
要するにですね、ノアの箱舟って津波対策であって、それがなんやかんやあって旧約聖書に記載されたんだと岩明先生は・・・いや、今のところ僕が言いたいだけですね。
そんなわけでアルケノル=ノア説ということでよろしくお願いします。
また、アルケノルという名前はヘロドトスのスパルタ・アルゴス戦争(BC550)で出てきます。300vs300のガチンコバトルをしたらアルゴス大敗北、リーダーのクロミオスと、アルケノルの二人しか生き残りませんでしたぁ~というものです。
これが史実におけるセペイアの戦いかどうかはわかりませんが、スパルタはアルゴスに大勝利したのに占領せずに撤兵しており、その理由を「不吉だったから」としています。
漫画におけるアルケノルは見るからに不吉ですからね、なんか関係あるかもしれませんね。しかしあの不吉な顔、誰かモデルが居るんでしょうかね?
0 件のコメント:
コメントを投稿