2014年7月25日金曜日

【真の内通者はG5】未だに燻るミザイストム内通説、その根拠は?

クラピカ「内通者はサイユウ」 一部読者「かーらーのー?」

 348話の締めでクラピカが、ビヨンドと内通している十二支んを発見しました。これまでにあった伏線としては以下の通り。

「ビヨンドへの監視は、俺一人で十分だ」
「ビヨンド狩りは反対だなぁ」

 しかし、ネット上では『冨樫せんせがそれで終わらせるはずがない』と真犯人の存在を疑う声が根強いです。その根底には何があるのか? 自分なりにちょっと考えてみました。

・・・で、そのビヨンドは何番目の王子との内通者なのか?

 内通者の発覚で、ビヨンドが愚直にフロンティア(暗黒大陸)を目指す冒険バカという線は消えました。どの程度かは分かりませんが策を弄することが出来るキャラです。(← 349話で私の予測ミスと判明しました。無念)
 そして348話で、ブラックホエール号内でホイコーロ王位争奪戦のバトルロイヤルが行われることが分かりました。王子たちの間ではこれが想定されたものであったようです。
 インテリマジキチのツェリードニヒをはじめとして、生き残って王位を獲得するためにビヨンドの力を欲しない王子が居ないはずがありません。
 ”庶民も居る20万人の船で凄惨な殺し合いがあり、ビヨンドもそれに加わりそう” ここが348話の見所だと個人的には考えます。

根強いミザイストム内通説の根拠とは?

 ビヨンドの件は置いといて、14人の王子たちの仲が悪いことが発覚しました。
 で、個人的にミザイストムでずーっと引っかかってたことがあります
『クラピカが必死こいて探しても見つからなかったのに、一体どこからツェリードニヒが緋の眼を持ってるなんて情報を得たんですか?』

 ツェリードニヒと反目している13人の王子のいずれかとミザイストムが懇意である可能性が高い。つまり、現時点で十二支んの中でいずれかの王子と直接、内通している可能性が最も高いのはミザイストムである。こう導き出されるわけですね。

一発でキャラ立ちした名シーン。乳腺に"発"でしょうか?


究極予想『真の内通者はV5首脳陣』

 いかがでしょうか?
 こうして考えを進めてると、癖のあるハンターたちよりも金で簡単に買収できそうな上層部を抑えた方が色々と楽なような気がしてきます。
 船内で戦争を始められたらもうビヨンドの監禁は難しいでしょう。ホイコーロ国王は平等な六カ国協定を結ぶことでV5を牽制、その上でビヨンドを自由にして、自国だけ何らかのリターンを得るために、王位争奪戦を仕掛けた。
 ビヨンド以外の誰がリターンを確保してもV6で共有できるし、多すぎて邪魔な王子たちも殺せる。国王にとっては都合の良いことしかありません。五大厄災のリターンと同レベルのアイテムを独占できれば買収資金なんて必要経費、
『何が何でもビヨンドを船に乗せる』
 このためには幾らでも金を注ぎ込む価値はあるでしょう。

 なんにせよ、チードルの受難は続きそうです。

344話より、板挟みのチードル

2014年7月24日木曜日

2014年7月6日日曜日

暗黒大陸編を考察 ②ジン=フリークス

 物語をかき回すキーマン

 連載再開後は主役といってもよい立ち回りをしてますね。ビヨンドチームに単身、乗り込み実力(武力、名声、機転、雄弁、資産)でNo.2の座を得そうな勢いです。
 なにげにこれ、破天荒な展開なんですよね。No.1(ビヨンド)が拉致されている状態で土足で上がり込み、現No.2パリストンが反対しないことを読みきって好き勝手に話を進めてるわけですから。
 これが自然に描写されてるのは世界一と呼び声高い冨樫せんせのネーム力ならではでしょう。結果から見ると御都合主義なんですが、そう見えないのが素晴らしい。


 ★ジンがビヨンドチームに加入したことで保たれたV5対カキンのパワーバランス ~組織としては弱すぎるハンター協会~

 連載初期はチート級の最強コミュニティと思われたハンター協会ですが、物語が進むにつれて統率力での欠陥が明らかになりました。ネテロという求心力を失った後の選挙では大混乱、実質的に崩壊じゃんコレという状態です。
 秩序回復のための会長としては適任と思われたチードルですが、レオリオを十二支んに誘う際に大したメリットを提示しなかったことも含めて潔癖すぎるので、力不足の感が否めません。
 ついでに、ネットで皆様の意見を見てると「レオリオは弱いから十二支んに誘っても意味がないのでは?」という疑問が見られますが、組織を保つ上では求心力が必要でして、選挙において人格と行動だけで大人気になったレオリオは逸材と言えます。(追記:346話でやはり人気集めだと確定しました)
 もちろん、パワーも必要なのでチードルとしてはビスケあたりを最後の一人に欲しかったでしょうね。
 協会員にはヒソカやイルミ、旅団のシャルナークも居るんですが、協会のために尽くしてくれる可能性は微粒子レベルでも存在するかどうか危ういのでハンター協会は組織としては弱すぎます。チードルがお偉いさんに頭が上がらないのも無理ありません。

 そんなわけで弱いV5(ハンター協会)が、ビヨンド&パリストンの思惑でブリオンさんをはじめとした五大厄災と戦わなければいけないのが暗黒大陸編の見所の一つです。
 パリストンのイカレ具合は選挙編で明らかになってるので五大厄災の上陸待ったなしですが、それを阻止する(と思われる)のがジン=フリークスというわけですね。


 ジンを通して描写される"最高のハンター"

 カイトやサトツが最高のハンターと評しており、満を持してというか読者の期待値をマックスまで上げて登場したのが、主人公の父親でもあるジンです。
 現時点では期待に応えていると思います。個人的には銀魂のエリザベスの巣巨大樹で話した遺跡発掘オフ会の地味さ加減が好きですね。
 タイトルでもあるHUNTERとは何か? ジンを研究・考察することで冨樫せんせの考えを読み解き、エンディングの形も見えてくるんじゃないかと考えます。


 ★小ネタ
クリリン コラ こんな風に