嘘バレは誇るべき文化である。
今週も数多の嘘バレが投下され、そして情報の海に消えていきました。
通称「七瀬ふたたび」(2018/03/15(木) 18:04:54.65)
No.378 指示
1011号室
フウゲツ(わかったことは3つ…!!)
フウゲツ(①入り直すことは出口の蓋を閉めなければ可能)
フウゲツ(②出口の蓋を閉めてしまうと不可能…)
フウゲツ(そして③出口の蓋を閉めると入り口の扉も消える…!!)
フウゲツ(本当は出口側から入り口側の場所を変更できるかも調べたかったけど…)
フウゲツ(今日はここまでかな…)
フウゲツ(…でもこの魔法(チカラ)は使える!! カーちんを救える!!)
フウゲツ(ありがとう神様…どうか…どうか私たちを…)
祈るフウゲツ。目の前に扉が現れる
フウゲツ(!!!)
フウゲツ(また出た…!! どうして…?)
フウゲツ(一日一回じゃないとすると…魔法が使える時間が決まっている…?)
フウゲツ(それとも移動距離によって回数が変わるのかな…?)
フウゲツ(…考えてばかりいても仕方がない!! 一つ一つ試していかないと!!)
フウゲツ(今度も出口は入り口の横!!)
中に入るフウゲツ。通路を進み蓋を開ける
フウゲツ(…あれ?)
フウゲツ(ここは…廊下!? どういうこと!?)
フウゲツ(とにかく見つからないうちに戻らないと…)
ベレレインテ「ハーイ」
穴から顔を出すフウゲツを覗き込むベレレインテ
フウゲツ「!!!!」
ベレレインテ「ごめんなさい驚かせるつもりはなかったんだけど…」
ベレレインテ「あなた 第11(フウゲツ)王子ね」
ベレレインテ「大丈夫アタシはあなたの敵じゃないわ どちらかといえば味方よ」
ベレレインテ「それはあなたの能力?」
コクリと頷くフウゲツ
ベレレインテ「それは昔からのもの?」
フウゲツ「…違うわ…昨日から…かな…?」
ベレレインテ(おそらく念獣そのものの力か強い念にさらされたことで発現した能力…!!)
ベレレインテ「"念"のことは知っているかしら?」
首を横に振るフウゲツ
ベレレインテ「そう…なら知っておいたほうがいいわ アタシが教えてあげる」
フウゲツ「?」
4日目 AM6:45
1005号室
入浴するツベッパ
脱衣所で控えているロンギに話しかける
ツベッパ「ロンギ」
ロンギ「はい 何でしょうか?」
ツベッパ「そこにいるのはあなただけね?」
ロンギ「はい」
ツベッパ(安心はできないけれどここならブッチに聞かれず話せる)
ツベッパ「1014号室の件マオールから聞いたわ」
ツベッパ「それで…あなたたちの見立ては?」
ロンギ「はい 少尉はサトビかムシャホが暗殺者ではないかと考えています」
ツベッパ「根拠は?」
ロンギ「あの場での少尉の意見に前者は同調したこと 後者は沈黙したことです」
ツベッパ「続けて」
ロンギ「ミュハンの死亡が明らかになってすぐ少尉はクラピカらによる陰謀を訴えました」
「そして真っ先に同調し国王軍への通報に賛成したのがサトビです」
「もちろんあの状況でハンターによる犯行を疑うことは不自然ではありません」
「しかしサトビは少々おかしなことを言いました「全て嘘か」と」
「状況から見て念の存在自体は疑う余地がありませんし」
「仮に講習のことを指しているにしても念を使えるという第1(ベンジャミン)王子の私設兵が異を唱えていない以上」
「これまでの講習内容に矛盾はないと考えられます」
「その中で「全て嘘」と発言することは講習を中止にしたい意図があるのではないかと推察しました」
「加えて第7(ルズールス)王子には3人のハンターが護衛についています」
「あの場でハンターを敵に回すような発言を繰り返すことで警護に支障が出ることをサトビが想像できないはずがありません」
「それでも一貫して少尉の意見に同調していたため何か裏があると考えた次第です」
ツベッパ「わかったわ ムシャホのほうは?」
ロンギ「ムシャホは第5(スィンコスィンコ)王妃の兵隊長として第8(サレサレ)王子陣営で重要な役割を担っています」
「しかし彼は今回の騒動はおろかこれまでずっと沈黙を貫き 注目されることを避けているように感じます」
「発言によって標的にされることを恐れているのかもしれませんが」
「進むか引くかという重要な局面においてもその姿勢を崩さなかったため不審に思いました」
ツベッパ「成る程ね。ほかに怪しい人物はいるかしら?」
ロンギ「やはりベレレインテでしょうか ハンターの1人ですがいくら任務に忠実とはいえ言動に少し疑念を感じます」
ツベッパ「クラピカやビルというハンターはシロと考えているのね?」
ロンギ「はい もし彼らが暗殺者であるならばより簡単でより合理的な方法をとるはずです」
ロンギ「わざわざ念の存在を開示し講習会を開くなどという回りくどいことはしないでしょう」
ツベッパ「ありがとう 今日も頼むわね」
ロンギ「は!」
ツベッパ「それともう一つ」
ロンギ「…何でしょう?」
ツベッパ「あなたたちがサトビやムシャホに感じたことをマオールやあなたに当てはめて考えている者がいるかもしれないわ」
ツベッパ「くれぐれも気をつけなさい」
ロンギ「はい」
1007号室
サトビとルズールスが話している
サトビ「第7王子(ルズールス)様行動を開始するなら今です!! まだ晩餐会に間に合います!!!」
ルズールス「でもあの作戦に一番反対していたのはお前じゃねーか」
サトビ「この船に乗り考えが変わりました もうハンターは信用なりません」
サトビ「動くなら早いほうがいい!!!」
ルズールス「まあお前がそういうならそうなんだろうな…よし! 準備は頼んだ」
サトビ「はっ!!」
サトビの背中にムカデのような念獣が張りついている
隣の部屋の二段ベッドで寝るハンターたち
上で横になるハンターがバショウに声をかける
「おいバショウ」
バショウ「…わかってる 思い通りにはさせない」
ヒュリコフ「ヒュリコフです これから1014号室に向かいます」
バルサミルコ「了解」
ヒュリコフ(まったく…裁判所の所為でベンジャミン様もマイト曹長も拘留措置 厄介なことになったな)
扉を開けるとビデオカメラを持ったスーツ姿の女性が立っている
ヒュリコフ「?」
ナイアー「あなたがヒュリコフね 私最高裁判所特別査察官のナイアーと申します」
ナイアー「裁判所決定によりあなたに同行させていただきます」
ナイアー「当然ですが拒否権はありません ご了承ください」
ヒュリコフ「あーハイハイ 了解です」
ヒュリコフ(この女…念が使える…!!)
ヒュリコフ(オーラの流れからみて具現化系!! カメラを具現化する能力か…)
ヒュリコフ(ククク…まったくオレはツイてるぜ!!)
部屋の外で話すクラピカとベレレインテ
クラピカ「…それで第11(フウゲツ)王子に念を教えることになったのか」
ベレレインテ「そうよ 頼まれたから 断る理由がないわ」
クラピカ「……」
ベレレインテ「あなたが危惧していることはわかるわ」
ベレレインテ「王子と不用意に接触することで取り込まれることも考えられるし」
ベレレインテ「第13(マラヤーム)王子の念獣を刺激してしまう恐れもある」
ベレレインテ「ハンターが王子に直接指導することで均衡が崩れてしまうかもしれない」
ベレレインテ「でもそれって些細な問題じゃない?」
ベレレインテ「困っている人がいて助けを求めている 手を差し伸べるべきだわ」
ベレレインテ「もちろんデメリットだけじゃない ちゃんとメリットもある」
ベレレインテ「あなたが下位王子の結束を目指しているのは知ってる」
ベレレインテ「護衛の中にハンターがいない第11(フウゲツ)王子を孤立されないためにも接触を続ける必要があるわ」
クラピカ(確かにベレレインテの言う通り下位王子の結束を強めこれ以上犠牲を増やさないことが最優先!!)
クラピカ(第11(フウゲツ)王子がうまく念を使えるようになれば抑止力にもなりうるか…)
クラピカ「…わかったそちらの対応は任せる」
ベレレインテ「ありがとう 報告は欠かさないから」
廊下を歩いてくるマオールとロンギ
ベレレインテ「あら? 結局講習へは参加するのね」
マオール「フン これは最重要任務 端からやめる気などない」
マオール「それより今から参加者を追加することなどできるのかな?」
クラピカ「? 上限は2名までという条件のはずだが?」
マオール「我々のことではない」
親指で後ろを指すマオール
ヒュリコフとナイアーが近づいてくる
クラピカ「ヒュリコフ これはどういうことだ?」
ヒュリコフ「ああ こいつ…いやこの方は…」
ナイアー「ナイアーです 最高裁判所より参りました 説明は私から」
ナイアー「昨日より第1(ベンジャミン)王子及び第2(カミーラ)王子の護衛について外出時の監視員帯同が義務付けられました」
「それに伴いヒュリコフさんが参加する講習会に私も同行することになりました」
「またこちらで発生した殺人事件の捜査の一環として講習会の様子を撮影させていただきます」
「これは最高裁による正式な決定であり入室の拒否はできません」
「ただし何かご不満な点があれば裁判所に申し立てを行うことは可能です」
「勿論その場合でも申し立てが正式に認められるまで室内への同行は続けさせていただきます」
「よろしいですね?」
クラピカ(…要するに最初から拒否する権利などないということだな)
クラピカ(いいだろう!!!)
クラピカ「承知しました 一つ質問をいいですか?」
ナイアー「何でしょうか?」
クラピカ「あなたは念を使えますか?」
ナイアー「…使えます」
クラピカ「ならば我々の講習に協力していただくことは可能ですか?」
ナイアー「…規定により特定の王子とその陣営に対して私たち査察官が協力行動をとることはできません」
ナイアー「当然ですが理由なく妨害することもありませんのでその点はご安心を」
皆の前に立つクラピカ
ナイアーがビデオカメラで記録を始める
クラピカ「…それでは昨日の続きから始めてくれ」
クラピカ「ヒュリコフ ベレレインテ頼む」
各自オーラに集中する
ナイアーのほうを確認するクラピカ
クラピカ(今のところ不審な動きはないが…あのカメラが彼女の能力と関係していることは明らか)
クラピカ(最高裁判所がわざわざ講習会を中止に追い込むようなことをするとは考えづらいが…)
クラピカ(能力によっては続行が不可能になることも充分考えられる)
クラピカ(注意が必要だな)
謎の声が話す
???(裁判所による監視…これは予想外だったな)
???(まああの女がどんなことを企んでいようと関係ない)
???(オレは確実に 一人ずつ 仕留めていくだけのこと!!!!)
ナイアー(さあこの状況でも殺しを続ける? それとももう諦める?)
ナイアー(どちらでもいいわ 私の"七瀬ふたたび(ビデオガール)"で見つけてあげる)
そもそもこの話を始めたきっかけは何か…平昌五輪ですね。確かに今2018年です。マジです <義博>
◆『無さそうだけど、あるかもしれない』
このギリギリを突いたバレに多くの方が騙されました。
「七瀬ふたたび」というの筒井康隆作品のタイトルです。冨樫先生が筒井康隆のファンというのは、知ってる方が多いと思います。猛者が集うバレスレなら、おそらく常識レベルでしょう。だからこそ信じたくなったのかもしれません。
ツベッパのヌードに需要は無いけど、冨樫先生の作画傾向に『初期作画の簡略化、また気に入ったら美形化』がありまして、これを知ってる方が見てみたくなったのだと推測します。ツベッパのヌードを。