2021年5月5日水曜日

ヒストリエはオデュッセウスと見せかけて、旧約聖書をやろうとしてる?①

 ハンターハンターの記憶どころか心も離れてしまう日々ですが、いかがお過ごしでしょうか?

そんなわけでヒストリエです。

まず、ヒストリエはイリアスとしての側面もあります。

オデュッセウスですね。

一つ目巨人、ポリュペーモス。元の神話では二人のポリュペーモスが登場します。アンティゴノス商人→将軍(予定)とフィリッポスという二面性を有してるのもおそらく狙ってますよね。

あとオリュンピアスが神話のゴルゴーンであり、あなたはアキレウスの血を継いでるんですよみたいなことを言ったのも。

ちょっと分かりづらいですが左の有名な肖像の胸にあるのは、蛇頭の少年です。ここに着想を得て、イケメンになったのでしょう。アフタ本誌だと全体的に下書き状態のことが多いのですが、アレクサンドロスだけはちゃんとペン入れをしたイケメンなのが笑えます。

ただですね。
オデュッセイアでもアレクサンドロス大王伝でも無い何かがありまして、それが旧約聖書に思えてならないのです。

民数記の「青銅の蛇」です。劇中で青銅であると念を押しています。

アフラマズダーと言えば古代ペルシアのゾロアスター教です。ゾロアスターと敵対するといえばバビロンです。旧約聖書ではバビロンをこれでもかってくらいディスってますね。悪魔の住むところだとかまぁ色々と。

カルディアにも二つの場所があります。

エウメネスの育った都市国家カルディアと、そこから南東にあるカルデアの地です。カルデアの地にはかつてバビロン王国がありました。

アレクサンドロス大王はバビロンで亡くなります。このへんも何か、因縁をつなげてきそうと思いませんか?

心臓と頭のエピソードもね、ダニエル書にそれっぽいのがあるんですよ。

そしてなんやかんやありまして、大王の亡骸はエジプトのアレクサンドリアに埋められます。

で、

肝心の主人公であるエウメネスなんですが、モーセなんじゃないのかと推測します。

そうです。”あの”モーセです。

凄いですね、海が真っ二つ。

モーセって出自が捨て子なんですよ。

拾われて、なんやかんやあって、エジプトで海を割って奴隷たちを連れて40年、さまよって約束の地へ辿り着きます。

ディアドコイ戦争も40年、続きます。

どうです? いい感じに符合してると思いませんか?

なんかもう、考えるほど旧約聖書なんですよ、ヒストリエ。

「強引な解釈だな、そもそも時系列がおかしいし、モーセみたいにハゲてねえだろ」と思われるでしょうがそもそもですね、ヒストリエってタイトルですよ。

ヒストリエという言葉は使われなくなった古語でして、厳密には「歴史」という意味ではありません。

起こった出来事を時系列ではなく、カテゴリで並べることがヒストリエです。イスラム教の啓典クルアーンに近いと言えば、わかる人にはわかっていただけるかと思います。

そういえば劇中でも書庫の整理のシーンで「こうやって時系列ではなく便利な並べ替えにしましょう」ってシーンありましたよね? あれも狙ってたのかな?

で、話は戻ってモーセです。

約束の地に辿り着いたモーセは何処かに旅立ってしまいます。何処へ行ったのでしょう?

ディアドコイ戦争で国は四つに割れて、そのうちの一つがリュシマコスに任され、パフラゴニアにアッタロス朝ペルガモンを開きます。

そういえばリュシマコスってまだ出てきてないんですよね。

重要人物なのに、何故でしょうね?

あれですか、エウメネスが死後にアルケノルに蘇生されて、リュシマコスに名前を変えるとかでしょうか? この物語に蘇生要素があるかどうかが分かるのはアンティゴノスが生き返るのを待たないといけませんが・・・いや、ありましたね蘇生要素。

そんで最終的にあれですね。

『第四の国は固きこと鉄のごとくならん。鉄はよくよろずのものを打ち砕くなり。その国はすべてを毀ちかつ打ち砕かん』

アッタロス朝はローマ帝国と仲良くなって、世界が麗しきローマとなります。



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